「コンペイトウみたい」 響が言った。俺にその感覚はわからない。日光に乱反射する空気中のほこりが、あの、かわいらしい砂糖菓子に似ているなんて。 「星とかなら、わかる」 彼はベタやなあと笑う。 「でもなんか、わかるわ」 「だろ?」 わかりあえないわけではない。ときたまめぐり合うほうが幸せだ。